沖縄のお酒「泡盛」は、一般的にはタイ米で作られる蒸留酒。その中で、那覇の瑞穂酒造で作られている「瑞穂」は、台湾米と日本米をかけあわせた台湾産の「蓬莱米」とタイ米で作られている、ちょっと珍しい泡盛。

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「蓬莱米」は、日本統治下の台湾で、それまで食べられていたパサパサのインディカ米(タイ米)ではなく、粘りのあるジャポニカ米を栽培すべく、後に「台湾農業の父」と呼ばれる磯永吉が、品種改良に成功し出来たお米。

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今では台湾全土で多くの人に食べられ、また台湾ビールの原料にもなっている「蓬莱米」。

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瑞穂酒造は、嘉永元年創業の沖縄で2番目に古い泡盛の蔵元。1998年には台北市に台湾瑞穂食品有限公司を設立し、苗栗県の工場で泡盛や梅酒などを製造している。

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開封しコップに注ぐと、泡盛特有の土臭い香りがする。慣れれば「泡盛の匂い」なのだが、最初の頃はこの匂いが馴染めなかった・・笑。瑞穂酒造のHPでは「老麹仕込みで原料の旨味をじっくり引き出し、新酒でもまろやかな味わいとほのかに残るお米由来の香りが特徴です。クセが少ないため、女性・泡盛初心者・泡盛通まで幅広くお楽しみいただけます。」と謳われている。確かにツンツンした感じはあまりない。どちらかと言うとまろやかな口当たりだとは思うが、泡盛が苦手な人はやっぱりキツイんじゃないかなぁ。水割りにレモンやシークワーサーなどを入れればだいぶ飲みやすくなるけど。

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ちょっと話が逸れるが、今では泡盛でも高粱酒でも芋焼酎でも日本酒でも、何でもござれの私が、十数年前に初めて泡盛を飲んだ時の感想は「くっさ~~~い」だった・・笑。それまでは麦焼酎派、特に下町のナポレオン「いいちこ」中心だったので、匂いも味も強烈な泡盛はお世辞にも美味しいとは思えなかった。しかし、その後の沖縄旅行で訪れた神村酒造所の「暖流」を飲み、泡盛の美味しさに気付き、すぐ後にはヘリオス酒造の「くら」もお気に入りとなった。どちらも「樫(オーク)樽」で熟成させているため、バーボンのようなふくよかで豊かな香りと、柔らかな口当たりで飲みやすい。なので、お酒は好きだけど泡盛は苦手という人にはどちらかを薦めると、大抵は「今まで飲んだ泡盛と違う」と驚く。泡盛初心者の方は是非お試しあれ!

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