可動橋を知っていますか? 字から想像しやすいと思いますが、動く橋のことです。日本で有名な可動橋というと、東京の隅田川に掛かる勝鬨橋や、日本三景の一つでもある京都の天橋立の旋回橋が有名ですね。

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(↑ 天橋立観光ガイド(天橋立観光協会)より)

旋回橋は、橋桁を通過できない船が来た時に、橋自体が旋回して航路を確保する構造となっています。旋回橋以外にも可動橋には様々な種類があり、さらに派生するタイプの構造もあります。

<主な可動橋>
昇開橋・・・橋げたが上昇して船が通る。
跳開橋・・・橋げたが片側か中央部から上昇し、船が通る。
引込橋・・・橋げたが水平にどちらかに引き込み、船が通る。
運搬橋・・・橋?というかゴンドラ。船の通行がメイン。
折畳橋・・・橋を折りたたんで収納し、船が通る。
降開橋・・・橋げたを水面下に沈めて船が通る。

海外も海抜が低く、運河が多いオランダにも数多くあるらしい。日本では、可動する、しないも含めて、様々な可動橋があって、観光名所にもなっているようです。全然違う構造だが、四万十川の沈下橋も観光名所ですね。

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(↑ 可動橋ではないが台東の観光名所・三仙台の橋)

ただ、現在は可動橋にすると交通(主に車)が遮断されることや、可動部分があるため維持管理が大変なこと、架橋技術の進歩でそもそも可動橋にする必要が無くなってきたなど、新規の建設はほとんどなくなっているようです。

そのような中、高雄では新たな可動橋・旋回橋が供用開始となった、とニュースになっていました。台湾では初の旋回橋となるそうです。今後、高雄の新名所として賑わいそうです。

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↑ 台湾初の旋回橋、南部・高雄に6日開通(フォーカス台湾より)

名前が「大港橋」と言い、高雄港の観光名所である「駁二芸術特区」と反対岸の高雄港6号碼頭辺りを結ぶ橋で、駁二芸術特区側はLRTの駁二大義站の目の前になります。

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全長110m、幅員最大11mで、最大550人の歩行者と自転車が同時に通行できるらしい。車は通れないようなので、人道橋になりますね。反対岸の蓬莱商港区一帯の観光発展を推進する一環として開発しているとのことです。しかし、あのエリアに観光名所あったかな?
と調べてみたら、3~5號碼頭に「高港水花園」という4300坪もある庭園を2018年末から一般開放しているそうです。(何回もあのエリアに行っているが知らなかった・・・)

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この碼頭は1930年代から小口貨物の重要なエリアだったが、コンテナが主流になり、在来船の小口貨物が先細りととなり、1990年以降は使用されず放置されていたそうで、再開発が進む高雄港湾エリアの観光推進として、庭園は整備されたとなっています。その効果か、周辺にはレストランやカフェもGoogleMapで確認できます。(ちらほらと)

ただ、まだ観光スポットとはなっていないようで、理由としては駁二芸術特区から徒歩で30分程度かかるため、浸透していないそうです。今回、旋回橋を整備することにより、動線が短縮され、人の往来をし易くすることで、観光スポット化を目指しているそうです。

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高港水花園も興味ありますが、旋回橋自体も台湾初であり、橋の真ん中の可動部分に当たる箇所だと思いますが、港や街を望める展望台にもなっているそうなので、橋自体も観光スポットとなり、多くの観光客が訪れる場所になりそうです。

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↓ 因みに工事中の航空写真だと思いますが、GoogleMapでも橋の存在が確認できます。

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↑ GoogleMap航空写真より

コロナで台湾に旅行に行けない中、様々な新しい施設がオープンするのをニュースで見たり、行き先を調べたりして、行きたい場所がどんどん増えていく台湾旅行好きが多くいるかと思います。この旋回橋も含めて、早く色々と観光に行ければいいですね。

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