1998年から計画されてきた台中MRTの緑線が年内に開業予定の見通しとのニュースがありました。本当に年内に開業するか、そこは台湾なので怪しいところではあるが(笑)、やっと一部区間が開業する見込みとなったらしい。
そんな台中で、開業してから1年弱で消えてしまったBRTという交通機関があったのを知っていますか?我々が台中に最初に行ったのが2014年12月。その頃はちょうどBRTが運行していました(乗ってないけど・・・・)。その7か月後には廃止となったBRTとは?
(GoogleMapより)
台湾の交通機関というと、台湾新幹線、臺灣鉄道、バス、MRT、LRT、タクシーと色々あるが、BRTもその一つです。因みにそれぞれの日本語名称は次のようになります。
MRT・・・Mass Rapid Transit・・・大量高速輸送
LRT・・・Light Rail Transit・・・軽量軌道交通
BRT・・・Bus Rapid Transit・・・バス高速輸送
BRTとは、バスを使った都市交通機関の略称になります。日本の国交省によると「連節バス、PTPS(公共車両優先システム)、バス専用道、バスレーン等を組み合わせることで、速達性・定時性の確保や輸送能力の増大が可能となる高次の機能を備えたバスシステム」と説明しています。
台中では、台中市快捷巴士(台中BRT)という名で、2014年7月14日にブルーライン(藍線)の運行がスタートしています。
(↑ フォーカス台湾より拝借、謝謝)
我々が台中に行ったときは丁度運行している期間でしたが、台中滞在は2泊だけで、中日しかゆっくり観光できなかったので、行動範囲も狭く、実は使っていません。ただ、歩いて市内を観光しているときに、台湾大道に路面電車の駅のようなものがあったのは見たのですが、当時はそれがBRTという交通機関ということも全く分かりませんでした。
その後、2014年12月に新しい台中市長になり、翌年の3月にBRTの廃止が決定され、同年7月7日にその短い開業期間(なんと1年もただずに!)に幕を閉じました。翌日からは、台中市公車300路として、通常の路線バスとして運行開始し、現在に至っています。
BRTの延伸計画図(台中市交通局)
最初に開業した藍線は台湾大道を通っており、台湾大道で駅のようなバス停もまだ残っているので、台中に旅行に行った人は見たことがあるかと思います。
(GoogleMapより)
廃止から約5年たち、やっと新たな交通機関が生まれることになる台中。これまで駅周辺以外はバスか徒歩の移動だったので、MRTの開通により、旅行者にとっても、住んでいる人にとっても、更に利便性の良い街になりそうです。
(↑ 2014年12月、新駅舎建設中の台中駅)
当時、再び台中を訪れたのは2016年3月のこと。その時は既にBRTは無くなっていました。最初に訪れた時にBRTに乗っておけば良かったな、と今は思います。乗れるときに乗る、食べられるときに食べる、飲めるときに飲む!旅行で次訪れた時に同じようにあるかどうか分からないので、旅行の際は色々行動すべきですね。
(↑ 2018年11月、旧台中駅舎(手前)と高架になった新台中駅(奥))
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